検索を捨てる!携帯の予測変換は今あなたが乗っ取られているもの
携帯の予測変換こんな感じ。
一昨年の私は。
「に」=「乳がん」「入院」
「び」=「病院」
「い」=「痛い」
「せ」=「生存率」
みなさんはどんな感じでしょ。
「お」=「お金」
「せ」=「節約」
「へ」=「偏差値」
「ふ」=「副業」
こんなのが多いですかね?
気になると、ひたすら検索魔となってしまう。
ネットの情報は正しくないものもある。古いものもある。
癌の手術後、だいたい一ヶ月くらいで「病理」というものが出るのですが、
「手術で取りきれてるし、薬がよく効くタイプなので低リスク」
と言っていただき、喜んで帰宅しました。
いただいた紙の「スペシャルタイプ」と英字で書かれていたのが気になって、
その通りを検索窓に入れてみると、
「特殊型、予後不良」
と出てきました。
その後、ざわざわっとしてきて頭が白くなりなり多分意識が飛んだと思う。
気がついたら、肋骨が折れたかヒビが入ったのか、
一ヶ月くらい息吸うと痛かった。
「死ぬのわたし?」
どうにも落ち着かない、大学病院に電話。
主治医診察中。
終わった頃、もう一度電話してというので、夜再度電話。
「あ〜それ?気にしなくて大丈夫ですよ、ネットの情報は正しくないものもありますからね」
私の組織型は、1番最近「特殊型」と追加されたもので、症例が少ない。
全国でも手術数の上位の病院なので、
情報の更新も早いとは思う。
放射線の短縮照射など、
新しい治療も提案されたり、
エビデンスは取れてるよ!と言われる。
地方の病院だとまだ取り入れてない所もあるみたい。
確かに、ネットで個人が簡単に見れちゃうような医療文献。
検索上位にあるもの。
古いのかもしれない。
ネットのコミニティーでも、頻繁に呼びかけてるのが、
公式ガイドラインのみを見ること。
これ、本当に大事。
取り憑かれてるワードの根は自分が思ってるほど深い。
勉強ができて優等生だった私の従姉妹なんですけど、
大学時代バイト先で知り合った人と結婚してしまったので、意外にも
社会経験ゼロなんです。
その従姉妹と泊まった時のオールナイトトークで、
「私、未だにテストで悪い点数とって悲しい夢みるんだよね」
もう子供もいる頃です。
そういえば、
私ももう結婚して子供がいた頃なのに、
彼氏と別れて
「あ〜もうひとりなんだ」
と涙を流してる夢を見たことがあります。
それも何度も。
結婚願望は強かったんですね。
でもなかなかうまくいかくて、すごく悩んでた時間も長かった。
「かなしさ」が脳につける傷の深さは、治ったあともこうやって古傷が時々痛むなんて。
今のこの時代の「検索」
本当にキリのない、永遠のループに飲み込まれる。
本当にヤバいですよ。